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銀河漂流バイファム13
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乗せる、乗せない!13人の大決断

1998年5月16日放映


ラピスの小型艇がジェイナスに再接近。船内では彼女たちの乗船を巡って子供達の意見が真っ二つに割れるが、結局地球軍の情報を探るために乗船を許可することに。しかし収容された小型艇にはククト軍の発信機が仕掛けられており、ジェイナスへのビーム砲撃が始まった。ホルテは誤解を解くために自ら人質となり、ルービンに対し攻撃を止めさせるためにルルド艦隊に説得に向かうよう指示する…

依然地球軍とのコンタクトが取れないジェイナス。そんな時、前回いったんジェイナスから離れていった難民保護組織ラピスの小型艇がジェイナスに再度接近し、接舷を求めてきます。船内では彼女たちの処遇を巡って意見が真っ二つに割れます。コンタクトを取ることを主張するクレアやペンチ、スパイだと言い張るケンツ、そして間で頭を悩ませるスコット。彼女たちを船内に入れて地球軍に関する情報を聞き出すべきだというロディの案により、彼女たちは厳重な警戒の中ジェイナスに収容されます。大人達が乗船していないことを悟られないようにするため、スコットが少年兵を装い(この変装は旧作22話のパロディですね)小型艇から降りてきたホルテに接触します。スコットは艦長から全権を委任されたふりをして情報を聞き出すためにホルテとの話し合いに臨みますが、例によってボロを出してしまい(笑)、赤ちゃんが船内にいることがホルテの知るところとなってしまいます。しかしホルテは少女兵に変装したクレアによって連れて来られたククトニアンの赤ちゃんを見て警戒を解き、スコット達に地球軍とククト軍の情報を話し始めます。
そんな時、ボギーが小型艇から発信される謎の電波をキャッチします。それは過去にルルド達によって小型艇に仕掛けられた発信装置でした。発信された暗号によってルルド艦隊によるジェイナスへのビーム砲撃が始まり、時を同じくしてケンツ達が小型艇に取り付けられた集音マイクを発見したことでホルテ達への疑惑は一層深まります。ホルテは疑いを晴らすために自ら人質となってジェイナスに残り、ルービンには説得のためルルド艦隊に赴くように指示をします。
…というわけで今回は前の6話同様次に来るストーリーの大きなヤマのためへの前フリといった展開でしたが、ここまで独自の動きを見せていたホルテ達とルルド艦隊がジェイナスを中心にようやく一点で交わりました。次回はジェイナスへの攻撃を巡り、彼らの間での緊迫した駆け引きが見られそうです。

■アバンタイトルで制服姿のスコットとクレアが登場した時は一瞬誰かと思ってしまいました。うーん、ああいう服装もいいなあ(あ、クレアの話ね)。
■赤ちゃんの名前ネタが冒頭から炸裂。「ロディJr」「バーツJr」のネーミングで混乱する本人達、勘違いしたバーツがロディのお尻をさわるという爆笑シーンもあります。ちなみに「お尻にほくろがある方がバーツJr」だそうです。
■ケンツがライブラリールームから探してきた戦争映画をもとに、軍人の声を船内放送で流してホルテ達を信用させようとするシーンがあります。探してきたのが海軍の映画だったためこの作戦は失敗してしまうのですが、旧作18話に登場したライブラリールームの存在をさりげなく持ち出すあたりはさすがの演出です。
■異星人であるククトニアンに対する子供達の緊張感があまりにもないような気がするのは私だけでしょうか。旧作28話で異星人であるジェダに遭遇した時のロディの緊張ぶり、35話で目の前に突如現れたガイ達を見て怯えるペンチの描写があったことを考えると新作での描写はあまりにも簡潔すぎます。また同時に、ククト側の内幕があまりにも多く描かれる展開は少し違和感がないでもありません。もう少しククト側をミステリアスな存在として扱い、13人の子供達の視点を中心に演出してもらいたい気もします。
■今回も最後に一言。「ホルテ、無重力空間でスカート履くなよ」以上。

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