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今回のテーマ

「バイファム13のセールスポイント」



委員会公式見解

「あのキャラクターにこんな特技が!?」


バイファム13のLD販促ポスターに書かれたコピーは「希望の星が輝いている限り、僕たちの旅は終わらない」。おいおい、とっくに終わった旅をオマエらがほじくり返してるんだろが、というツッコミはともかく、何かとオリジナルシリーズのファンを意識した表現が多かったのが「13」の特徴である。本当にこれでよかったのか?もっといろんな視点からのコピーがあってもよかったのでは?というのが今回のお題の趣旨である。非常に難しいテーマであり投稿数は決して多いとは言えないが、バリエーションに富んだ作品が集まった。

「今回はいつもと違って「理由」を書く欄がなく、コピーのみの一発勝負ですね」

うむ。販促物用の長い宣伝文でもよし、ライナーノーツやサントラの隅に書かれているような箇条書き+簡単な説明文のような形でもよし。要は「バイファム13という作品の特徴をよく表している事」が条件である。では早速意見を見ていきたい。


(本文中敬称略)


...それが説明出来たらこんなに苦労してないって<ジェイナス乗組員一同(St.Pegasus・男性)

なんと!タウト星は1つではなかった!!(デルヒテ・男性)

ただいま、中古市場では大変お安くなっております。(外道竜神・男性)

忘れられた名作(上村@一橋大・男性)

あのジェイナス号の子供達に新しい仲間が加わった!(匿名希望・男性)

謎のジジイ、バイファムを強奪!(匿名希望・男性)

パロディ(?)はいかが……。順調に航行中のジェイナスに何かが起こった。聞いたことのない女の声が突然聞こえたり――はたまた、13人がケンカしたり――と思うと、バスルームからは水があふれ出たり――etc。そして、13人は全員船をおり、ボギー1人とり残された……。(上村@一橋大・男性)

声優ぼ菊池英博さんが13年前と同じフレッド役に挑戦!!(デルヒテ・男性)

まちがいさがし、かな・・・。それぞれのバイファム像とのね。(らら・女性)

13年たてばプレミアムになる可能性大なLD&ビデオ!(ケンツ・男性)

うそ、大げさ、まぎらわしい。JAROってなんジャロ?……うそです。(上村@一橋大・男性)

あのキャラクターの意外な特技とは?シャロンの育児はもちろんのこと、フレッドのキャベツ切り、カチュアの機敏な運動神経。ジミーのダイビング等、航海には直接関係のない意外な特技が目白押しです。これによってキャラクターの魅力がさらにましてくるのではないでしょうか。(なべなべ・女性)

あれから10有余年、時の流れが見えなくなったあなたに時の流れを再認識させる衝撃の問題作(ほうがん・男性)

TV放映がなんぼのもんじゃい(TT)!地方のバイファムファンよ、ビデオ、LD予約急げ!(ぴろぴろ・男性)

あれから13年、ケンツの初恋を描いた物語(匿名希望・男性)

ジミーの気を引き、彼をカチュアから遠ざけた謎のミュータントとは?(匿名希望・男性)

腰のくびれを、「これでもかっ」と言うくらいに見せつけてくれるアニメ。それ以上でもそれ以下でもないのであしからず…(ままし・男性)

マルロ・Jr・ボナーファン必見!13人の中では一番影の薄かったマルロ。「13」では初の主演話があります。相手役はルチーナでもクレアでもなく、意外にもバーツ。バーツとの兼ね合いは微笑ましいものがあります。ククトニアンの赤ちゃんを引き取った後のマルロお兄ちゃんぶりにも注目です。(なべなべ・女性)

今回の物語では、ククトニアンの難民保護組織「ラピス」が登場します。戦時下でのある形の運動の可能性として、こんな組織もありうるのです。前作登場のリベラリストとは違う組織の思想と行動を見せてくれます。中立の立場へのこだわりや、ラピスのメンバーのホルテ、ルービンといった女性キャラクターに愛着がわくことでしょう。特に、川上とも子氏(出演作「少女革命ウテナ」「大運動会」等)の演じるルービンをおすすめしたいです。将来この物語の視聴者の中から、安易な主戦論に従わず、こういう行動を起こすような人がでるのではなかろうかと考えています。(saku・男性)

全てのバイファムファンに活力を与えます!−怒りのエネルギーは人間の活力の根元です!「13」を1本見れば、体中の血が騒ぐ…いやいや、沸騰します!自分がいかにバイファムを好きだったか再認識することが出来ます!オリジナルの名誉の為に何かせねばという気にさせてくれます!(私はそれでHPをたちあげましたっ!)(匿名希望・男性)

あの13人が突如壊れだし、そしてあのボギーまでもが・・・バイファム13!!必見!!!!(デルヒテ・男性)

個人的にはラピスとリベラリストの関係は非常に興味のあるところである。ルービンとジェダあたりが元恋人だったりしたら面白いなあ、というのは委員長個人の戯言。しかしそれにしても、「13=バイファムのパロディ」という意見を筆頭に、ほとんどの意見が遠回しに作品を皮肉っているような気がするぞ。

「やはりオリジナルは避けて通ることのできない存在のようでございます」

まあ、現時点でバイファム13という作品はこういう評価なわけだな。従って今回のコピーはオリジナルのファンが対象であるという前提で話を進めることにする。個別に見ていくと、「新しい仲間が加わった」系のコピーは実際に使われていたような気がするし、特定のキャラを対象としたコピーはなかなかいい味を出しているものの、作品全体をプッシュするものとしてはにはちと弱い。作品のアウトラインに着目した爆笑モノのコピーは公式見解となるとキビシイ。

「実際にこういう視点から「13」を宣伝してみては?というのが公式見解に相当するわけですね」

そうそう。というわけで今回の公式見解だが、なべなべさんの意見をベースに「あのキャラクターにこんな特技が!?」という内容に決定したい。シャロンの子育て、カチュアの運動神経のよさなど具体的な内容をチラつかせればオリジナルのファンの興味を引くこと請け合いである。「特技」からもう少しだけ解釈を広げたらマルロの活躍やケンツの初恋話も含まれるわけで、そうなると「あの13人が帰ってきた!」みたいな曖昧なコピーよりもよほど刺激的だと思うが。

「でも、それだと後半の旧タウト篇がまったく無視されておりますが」

…あ〜、今日はいい天気じゃの〜。というわけで、今回はおしまい。
(構成:MAGI)


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