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かお
バイファム大事典
 
キャラクター、メカ、ストーリーなど「バイファム」世界には多様な切り口があります。本篇内外を問わず、関連したトピックをならべてみました。解説文には作者の偏見が大いに入っていますのでご注意ください。

【あ】 【か】 【さ】 【た】 【な】 【は】 【ま】 【や・ら・わ】  

■ア行


アイキャッチ
毎回内容が変わるCM前のアイキャッチは全部で5種類。「ロディ・バーツ・マキ」編、「スコット・ケンツ・シャロン」編、「クレア・マルロ・ルチーナ」編、「フレッド・ペンチ・ロディ」編、「カチュア・ジミー」編がありますが、実はカチュア・ジミー編のみ背景の色が赤と青の2パターン存在してます。ひまな人は探してみましょう。

アイゼル(cv.冨田耕生)
第43話から登場したククト政府軍の将軍。ミューラアの上官で、地球人とククトニアンの混血である彼を策略にかけ殺そうとした。いかにも悪役という顔つきだが、実は顔を上下ひっくり返すとにっこり笑った別人になるらしい(嘘)。第45話でジェダ達の救援にやって来た地球軍の前にトンズラし、その後の消息は不明。

芦田豊雄
キャラクターデザイン兼作画監督。スタジオライブの創始者でもある。当時はDr.スランプやミンキーモモのキャラデザインで有名だった。本篇ではおおよそ5話ごとに作監を担当しているほか、第44話でエロ本の男優役として本篇に似顔絵が登場している。「江古田豊」という名前でクレジットされている場合もあり。

アストロゲーター
異星人(=ククトニアン)の劇中での呼称。番組前半はまったくその姿を見せずミステリアスな存在だったが、番組終盤は敵味方ともに画面に出まくっていた。どうやらただの人見知りだったらしい。

アゾレック基地
ベルウィック星にある地球軍の基地の一つ。クレアド星を脱出してきた子供達はここを拠点とし、ジワイメルウ基地の軍隊に救援を求めた。子供達はここに設置されていたシュミレーターでRVの操縦を習得した。視聴者はこの時期「いつになったら主役メカのバイファムが登場するんだ!?」とやきもきしたが、そんな視聴者をよそに子供達はディルファムで暴走するわ、転ぶわ、挙げ句の果てに滑走路にペンキで落書きするわと好き放題やっていた。

アタッカーYOU!
1984年にテレビ東京系で放映されたバレーボールアニメ。原えりこ、秋山るな、堀内堅雄の各氏らバイファムに登場していた声優さんが大量出演している。ビデオは過去に全5巻で発売されているので、ひまな方は探してみましょう。

アデル中尉(cv.小野健一)
ローデン艦隊の軍人。ローデン大佐の副官という印象が強い。小野健一氏が声を当てたキャラクターの中で唯一まともな名前のある役どころ。階級の表記はムック本によってバラバラだが、どうやら中尉というのが正しいようである。

アニメディア
学研発行のアニメ雑誌。本放送当時バイファムをさかんに取り上げていた。放映終了後に別冊で発行されたバイファム特集号PART2では、スタッフインタビューの中で植田プロデューサーが「赤ん坊を出すエピソードを是非やりたかった」と語っている。なるほど、今回の新作「13」は当時やり残した企画だったわけですね。

アバンタイトル
オープニングの直前に挿入される、本篇のハイライトを紹介する30秒程度のフィルムのこと。通称「ア番」。バイファムでは第1話〜第27話までこの「ア番」が放映された。第28話以降はなくなったが、実は最終話まで全話分が制作されていたらしい。是非公開してほしいものである。

イチゴパンツ
シャロンが所持している唯一のパンツはイチゴの柄で、本篇ではレッドベアーのマークと並び13人の象徴とも言える存在。もともとは脚本の平野氏の案だそうである。なおシャロンはローデン艦隊からの補給によって別のパンツも入手したはずなので、第32話でイチゴパンツが旗と共に掲げられているシーンで彼女がノーパンだったわけではない。

植田益朗
サンライズのプロデューサー。インタビューなどでVTRに出演すると喋りまくることで有名。今回の「バイファムニュース」の第12回(TVではオンエアされず)でもスタジオゲストとして出演していた。ちなみに難波克弘氏の高校の先輩だそうである。

ウグ
ククト軍のARV、識別コードARV-A。ザコメカ。本体色が茶色ほぼ一色なのでプラモの色が塗りやすいという利点がある。ちなみにミューラア専用のウグは機体色が赤で、通常の3倍のスピードで移動できるなんてことは決して有り得ないので注意。

エクストラ力線
リフレイドストーンが発する波。別名エクストラウェーブ。荒地に植物を再生する能力だけでなくククト軍のコンピューターを狂わせる能力を持ち、第20〜21話や第26話のエピソードに深く関わっている。単に「力線」「波」とも呼称される場合もある。

XU23a
アストロゲーターの母船、「えっくすゆーにーさんえー」と読む。大気圏内外を問わず行動できる。姿かたちはシイタケそっくり。強いのか弱いのか最後までよく分からなかった。

エロ本
旧作第21話でのエピソード以来何度も物語に登場しつづけた、バイファム世界を語る上で重要な?アイテム。もともとは星山氏のアイデアを平野氏がシナリオとしてクリンナップしたものだそうである。登場するたびに絵柄が過激になり、最後にはキャラデザインの芦田氏が男優役として登場するところまでエスカレートした。新作「13」第5話にも登場。

エンディング
最終的にどのキャラとどのキャラがくっつくか、第1話終了の時点ですべてバレてしまったといういわくつきの映像。曲は「NEVER GIVE UP」というタイトルだが、コーラスでは「ネボギボ」としか聞こえない。

オールオーバー
ウェアパペットの一種。パペットファイターに搭乗することができる(同じウェアパペットでもトゥインクルヘッドは搭乗不可)。カラーリングは黄。オールオーバー→パペットファイター、トウィンクルヘッド→ニュートロンバズーカという組み合わせで覚えるとGOOD。

オープニング
歌詞が全部英語というのが話題になったオープニング「HELLO,VIFAM」だが、映像のほうも秀逸。当時では珍しかったCG処理やスピード感あふれるカット割り、直前に挿入されるアバンタイトルも含め、このオープニングでバイファムにハマったという人も少なくないはず。歌はTAOが担当しており、彼らのアルバム「FAR EAST」には交信部分のナレーションのない「HELLO,VIFAM」が収録されている。
ちなみに番組のフィルムは地上編以降少し手直しされて、スリングパニアーなどが登場している。

小倉宏昌
「バイファム」の魅力の一つとして全編にわたる美しい風景が挙げられるが、旧シリーズほぼ全話にわたってそれら美術を担当したのがこの小倉氏。「バイファム」以降は「オネアミスの翼」を経た後押井守氏の作品を手掛けるようになり、「パトレイバー」「攻殻機動隊」などでも美術を一手に担当。昔からのファンとしては感慨深いものがある。

オタ(cv.西川幾雄)
ククト政府軍軍人でアイゼルの副官。ミューラアが失脚した後ククト政府軍の指揮を執るが、お約束でまったくいいところなし。容貌は「お堅い学年主任の先生」という感じ。喋りが何故なまっているのかは永遠の謎である。ちなみに声優はタウト星通訳と同じ西川幾雄氏。

小野健一
声優さん。富田氏と並びゲストキャラの声を当てることが多い。ロディの父やアデル中尉などがメジャーどころ。

オリジナル・バイファム
「バイファム・ニュース」では、旧シリーズのバイファムのことをこう呼称している。おそらく「ファースト・ガンダム」のように、今後この呼び名が広く定着するのだろう…と思われたが、筆者はこれ以降この呼び方が使われているのを一度も聞いたことがない。

オリジナルビデオ
当時としては画期的だった放送終了後の新作OVA。ビデオデッキがそれほど普及していなかった時代なので、筆者は友人の家に集まってみんなで見た記憶がある。内容は同窓会形式の総集編2本と、完全新作の「消えた12人」「ケイトの記憶・涙の奪回作戦」の計4本。ちなみに「ケイト〜」の初版分には「シカゴ・スーパーポリス13」という番外篇がおまッについており、いまでは幻の映像とされている。

音楽
バイファムの大きな魅力の一つである音楽。英語の歌詞が話題となった主題歌「Hello,VIFAM」ばかりが目立つが、渡辺俊幸氏によるBGMにも魅力的な曲が数多く存在した。緊迫感あふれる戦闘シーンでの音楽と叙情的な曲のコンビネーションは絶妙である。放送当時は4枚のBGM集と2枚のドラマ編LPが発売されていたが、92年にCDBOXとして再版された以外には揃って世に出ていない。ぜひ再販してほしいアイテムである(筆者注:音楽集1・2は98年1月に再発売済)。


■カ行


ガイ(cv.真柴摩利)
ククトニアン少年少女4人組のリーダー。12歳。第35話で13人のキャンプに押し入ってケンツを人質に逃走したが、その後次第に心を開いていき、第38話でのケンツとの別れなど感動的なエピソードを残した。ちなみに第35話ではマルロにパチンコをぶつけられる(旧シリーズ中唯一のマルロの見せ場?)という失態を演じている。4人組の紅一点であるメルとは恋人同士だったのかは気になるところ。

カチュア・ピアスン(cv.笠原弘子)
13人の中で唯一の異星人(ククトニアン)。しかし視聴者が一番驚いたのは彼女が異星人ということではなく、終盤主人公のロディとくっついてしまったことであった。蛍光グリーンの髪の毛はククトニアンに共通のものだが、怪しい雰囲気があってなかなかよい。ちなみに設定上は10歳だが、これはあくまで推定年齢であって演出上は12〜13歳として描かれていたそうだ。

カチュアお姫様説
実は「カチュアはククト星の王女様だった」という設定は途中まで真剣に検討されていたらしい。その他にも「カチュアとミューラアが兄妹だった」という案など、スタッフは最後まで血縁関係ネタの採用を迷っていたそうだ。デュボア女史もデザイン段階ではカチュアの姉だったとのこと。

カチュアの髪型
カチュアは不思議な髪型ということで一時期その生え方が議論された。有力なのは「実は刈り上げで、髪の毛はすべて頭頂から生えている」という説。みんだなお氏がマンガの中でよくネタにしていた。

ガッシュ
ククト軍のARV、識別コードARV-D。大柄なボディに似合わない俊敏な動きが特徴。ヒートホークを武器とし、第17話と第28話ではバイファムと1対1の格闘戦を演じた。本篇での登場回数が少ない割には非常に印象的なARVである。

紙飛行機
オープニングの最後に登場する紙飛行機は最終回「いつまでも13人」への大いなる伏線。実際には制作終盤になって出てきたアイデアらしいが、まるで当初から予定されていたかのような秀逸なモチーフとして最終回ラストの盛り上がりに大いに貢献した。

関西地区・ロボットアニメ5連発
1983年当時、バイファムの放映スタートによって関西地区では金曜日夕方に5本のロボットアニメが集中する異常事態となった。17時から順に「ダンバイン」「モスピーダ」「ボトムズ」「ドルバック」そして「バイファム」というすさまじいラインナップである(ボトムズは17時55分スタートなので正確にはモスピーダと5分重なるが、そこ以外はまったく重ならず2時間半ぶっとおし)。当時ビデオがまだ普及してなかったこともあり、ファンは皆この時間帯はテレビにかじりつきであった。筆者もこれに半年間つきあってへとへとになった記憶がある。たぶん同じ思いをした人はたくさんいたんだろうなあ。

神田武幸
バイファムのシリーズ監督。ダグラムを手掛けた後バイファムに監督として参加。絵コンテとして数話にクレジットされている「横山裕一朗」は氏のペンネームである。「ガンダム第08MS小隊」製作中の96年に急遽された。合掌。

ガンダム
バイファムとは一見何の関係もなさそうだが、第18話においてマルロとルチーナが映写室でいろんな映画を見ている際に画面にアムロらしいキャラが一瞬登場している。1カットだけだがマニアは要チェック。

ガンテツ(cv.加藤治)
第39話に登場したククト軍の少佐で、フルネームはロード・ガンテツ。ARVディゾとディロムの部隊を率いてロディ達を襲った。わずか1話のみの出演にもかかわらず、エキセントリックな言動で今なおカルト的人気を誇る(嘘)。設定資料が全く存在しない謎のキャラとしても知られるが、演出の都合上現場で急遽生み出されたキャラであるという説が有力。

黄色いバイファム
第28話でスコットが搭乗した練習用バイファムには黄色のカラーリングが施されており、のちのOVA4巻でロディが搭乗したバイファムと同一の機体と思われる。ちなみに腹部の数字は書かれていない。

菊池英博
フレッド役の声優さん。バイファムに参加していた頃はまだ小学生であり、劇中でフレッドが徐々に声変わりしていく様子は非常にリアルであった。「機甲界ガリアン」の主人公・ジョルディ・ボーダー役としても有名。

ギブル
ククト軍のARV、識別コードARV-J。ウグの改良型という設定だがザコメカであることに変わりはなく、クレアやケンツにバズーカで破壊されるなどさんざんの扱いであった。性能的に特に地上専用ということではないのだろうが、ククト星篇でしか登場しなかった。

「君はス・テ・キ」
挿入歌。劇中何度か使用されたが、特に最終回はこの曲なくしては語れない。主題歌「HELLO,VIFAM」よりもよっぽど思い入れがあるというファンは少なくないであろう。是非シングルカットして頂きたいものである。歌はムーヴ。

キャラクター
バイファムのキャラクターデザインは芦田豊雄氏。ルチーナがミンキーモモの髪型を変えただけとか、クレーク博士がDr.スランプの則巻ハカセそっくりとか、当時はいろいろ言われたが「バイファム」の魅力が氏のキャラクターに負うところ大というのは誰もが認めるところであろう。ストーリーの進展とともにDr.スランプ色が薄くなり、キャラの目と目の間隔が徐々に広がっていったのは有名な話。

ギャドル
ククト軍のARV、識別コードARV-K。ARVの中で唯一ジェダ達リベラリストが開発、使用したメカ。ARVの中で唯一人間の両目に模したカメラアイを持つ。デザインや機体の配色がなんとなくジェダ本人に似ている。

ギャラクレー(cv.喜多川拓郎)
駆逐艦バンガードの艦長。第46話にて地球側の代表としてラレドと会談に望んだ。名前が変。

ギャンザー
ベルウィック星などに生息する原住動物。夜行性。一見愛くるしい顔(頭?)を持つが実はバーツいわく「殺し屋」で、ロディがあやうく手を触れそうになったところをバーツに撃ち殺された。第45話ではジミーがこれの尻尾をお守りとしてルチーナにプレゼントした。

ククトニアン
ククト星を母星とする異星人。外見上は地球人とほぼ変わらないが、第三頚骨が地球人に比べて退化している点が異なる。現在はイプザーロン系内のコロニー(小惑星帯)に移住しており、ククト本星に残っているのは反体制派と軍人のみである。地球側は当初アストロゲーターと呼称していたが、第14話で登場したラレドによって初めてこの呼び名が劇中に登場した。

ククト星
イプザーロン系の惑星。過去のククトニアン同士の核戦争で破壊されてからは無人となっている。ククトニアンはリフレイドストーンを用いることでこの地に緑を取り戻そうとした。劇中では第31〜43話の物語の舞台となった。設定資料ではククトのコロニーと区別するため「旧ククト星」と表記されている場合もある。

ククトカゲ
イプザーロン星域に生息するトカゲに似た動物。

ククト語
ククトニアンが用いる言語。ククト星篇の準レギュラーとして登場したククト人少年少女(ガイ、メル、ユウ、ケイ)やミューラア、ジェダらが使っていた。母親は「カア」父親は「チャン」など、視聴者にすごく分かりやすい文法?である。当時はマクロスでも「ゼントラーディ語」とかがあったし、この時期一種の流行だったのであろう。ちなみにセリフの一言一言は台本には一切書かれておらず、声優さんがアドリブで翻訳(?)していたらしい。

クラウド(cv.稲葉実)
第22話のクレジットに名前があるキャラ。一体誰?と思ったら、どうやら駆逐艦レーガンのメインコンピュータの名前らしい。ますます第3話の中尉の立場がないことは言うまでもない。

クレア・バーブランド(cv.富永みーな)
13人の中でお母さん役の少女。14歳。設定資料上では一番ヒロインっぽいため最終的にロディとくっつくのではと思われたが、ロディと一緒にいるシチュエーションが最後まで少なく、結局初登場の時から一緒だったスコットとくっついた。父親であるバーブランド大佐との一瞬の再会を描いた第42話は名作であるが、この回を始めとして彼女がメインになる回は必ず作画監督が佐々門氏というのはバイファム7不思議のひとつ。

クレアド星
イプザーロン系の第3惑星。植民星として地球人が入植しているが、実はククトニアンが開発していた星であった。物語はここをアストロゲーターが急襲し、ロディ達が避難するところから始まる。何やら意味ありげな名前だが「ジワイメルウ基地」のように元ネタがあるのかどうかは不明。

クレーク博士(cv.笹岡繁蔵)
宇宙考古学者。フルネームはメルビン・クレーク。物語当初はケイトと共に子供達の保護者役であったが、第5話で搭乗していた輸送機があっけなく撃ち落とされて死亡した。その際死体が発見されなかったことから「実は生きていて終盤再登場する」との噂が流れたが、もちろんただのデマだった。なお、第42話で避難するためシャトルに乗り込む民間人の中にそっくりのキャラがいるのは有名な話。

グレード
主にボギーが用いる専門用語。敵の接近による危険度を表し、10から−10までの数値で表される。文章でわかりやすく書くと10が「敵が来たよ〜ん」、0が「いま敵と遭遇したよ〜ん」、-10が「もう大丈夫だよ〜ん」というところ。

ケイ(cv.綾崎みき)
ククトニアン少年少女4人組の一人。ゲゲゲの鬼太郎に似ているが、妖怪ポストに手紙を出しても来てくれないので注意。

ケイト・ハザウェイ(cv.滝沢久美子)
クレーク博士の助手。クレーク博士の死後子供達の面倒を見た女性…と書くと聞こえはいいが、水浴びシーンをロディに見せて誘惑したり、子供達にジェイナスの操艦を押しつけた上でひとり酒を飲んで酔いつぶれたり、挙げ句の果てにロディの唇を奪うなど傍若無人の限りを尽くす。第16話で出ていったカチュアを連れもどすためにパペットファイターで出撃し、被弾してお星様になったように見えたが、実は生きていてOVA4巻で再登場。

ケイトの記憶・涙の奪回作戦
OVA第4巻のタイトル。内容はTVシリーズの後日談だが、ケイトとミューラアを出演させるという至上命題に答えるために考え出されたエピソードであるといっても過言ではなく、くそ真面目にTVシリーズとの整合性を考えてはいけない。ちなみに企画当初は「72時間の滞在」というタイトルであった。

ケイトのバンダナ
生前のケイトが身につけていたもの。形見としてシャロンが保管している。第17話と第44話のほかOVA4巻でも登場。

ケンツ・ノートン(cv.野沢雅子)
9才。シリーズ当初は他のメンバーとの対比上損な役回りを担っていたが、ククトニアンの少年少女との別れ(第38話)や最終回でのジミーとの別れなど、終盤の感動的なエピソードには欠かせない存在であった。同年代が見るよりも、ひとまわり上の世代から見たほうがウケのいいキャラクターのようである。ちなみに設定書には「右翼的思想を持つ少年」とある。

コミックボンボン
1982年に創刊、ガンダムプラモブームに乗って飛躍的に部数を伸ばした講談社の少年向けマンガ雑誌。連載マンガの中では「プラモ狂四郎」が有名だが、ダンバインやボトムズなどサンライズ系作品のマンガをアニメ番組と同時進行で連載しており、当時はマンガ版バイファムも掲載されていた。


■サ行


佐々門信芳
作画監督。クレアがメインの回は必ずといっていいほどこの人が作画を担当している。何かこだわりでもあるのだろうか。

佐々木るん
マルロ役の声優さん。「クラッシャージョウ」でヒロインのアルフィンの声を演じており、バーツ役の竹村氏と合わせるとクラッシャ[ごっこができる。

SOME OTHER DAY…
感動的な最終回ラストに出る字幕。ちなみに「ミンキーモモ」の最終回の字幕は「SOMEDAY SOMETIME…」。そっくりやんけ(笑)。

サライダ博士(cv.緒方賢一)
ククト反政府ゲリラの重要人物で、フルネームはシャルフ(シャル)・サライダ。リフレイドストーン研究の第一人者。ミューラアの育ての親でもある。この人を見ていると、ミューラアがああなった理由が分からないでもない。ちなみに初期設定での名前は「マスケ・サライダ」で、たまにこの名前を間違えて載せているムック本もあるので注意。

「ジ・アストロ・エネミー」
挿入歌。歌はムーヴ。ミューラアのテーマ曲で、オープニング同様歌詞がすべて英語。劇中ミューラアが何度か吹く口笛はこの曲のインストゥルメンタルである。意外とオチャメである。

ジェイナス艦長(cv.隅本吉成)
第2話でジェイナスに乗り込もうと通路を走っているところを攻撃され、爆死。結局「爆発して死んだ人」というイメージしか残らなかった、張作霖みたいな人。第22話で本名「グレード・バーナス大佐」であったことが明らかになった。

ジェダ(cv.堀内堅雄)
ククトニアン反政府組織のリーダー。フルネームはレアラ・ジェダ。第28話で初登場し、終盤は準レギュラーとして13人の良き理解者となった。OVA4巻ではククト側の偉いさんになっていたが、あいかわらず無精ヒゲ姿だった。誰かマネージメントしてあげなさい。

ジェダのシャトル
第44話〜最終回に登場。地球側との和平会談のため駆逐艦バンガードと接触、その後カチュアとジミーを乗せてククトのコロニーに向かう。ガンダムに出てきたガウ攻撃空母に似たデザイン。

次回予告
バイファムの次回予告は、黒地に白抜き文字のサブタイトルだけという簡潔なデザインである。シリーズ前半は映像がなくても次回の内容が分かるくらい長いサブタイトルだったが、中盤の総集編以降は非常に簡潔なタイトルになり、次回予告の意味をなさなくなった。いきなり黒地に白抜き文字で「次回、大宇宙のうた」とか出ても視聴者はさっぱり分からない。

シカゴ・スーパーポリス13
OVA4巻の初回特典についていたおまけフィルムで、バイファム・キャラがシカゴ警察のメンバーその他として活躍する短編。予告編を模した形式で作られているが、いくら探しても本篇は制作されていないのでムダ。ちなみに現在は入手不可能。

しかばね老人クラブの田中さん
OVA2巻「集まった13人」のラスト、老人に扮したロディとバーツは現れたミューラアの名をどうしても思い出すことができずにこの名前を連呼、ミューラアは激怒する。なにか元ネタがあるのかどうかは不明だが、異常なほど耳に残るネーミングである。

シド・ミューラア(cv.古田信幸)
RVデュラッヘに搭乗するククト政府軍の士官。第29話にて初登場、以降シリーズ後半を通してロディの宿敵としてレギュラー出演。地球人とククト人の混血というよくありがちな設定で、サライダ博士を育ての親に持つ。階級は少佐でありながら年齢はなんと若干23歳!大卒の新人サラリーマンと同い年である(笑)。
ちなみにモデルはデビッド・ボウイ、名前についてはロス事件の三浦氏からとったらしい。OVA4巻では記憶をなくしたケイトの保護者役として登場したが、あまりのキャラクターの変わりようにファンは愕然とした。

ジミー・エリル(cv.千々松幸子)
いつも麦ワラ帽をかぶっている無口な少年。7歳。かみつき攻撃、頭突き攻撃、急所攻撃など多くの必殺技を持ち、生身での戦闘能力は13人の中でもっとも勝れていると思われる。両目は常に前髪に隠れており、とうとう最終回まで確認されることはなかった。いつも被っている帽子の中にはミサイルが入っているとか、実は歯がついていて敵に噛みつくという噂があったがもちろん嘘である。

ジャーゴ
偵察用ラウンドバーニアン。ククト軍のARV、識別コードARV-F。顔はグフ(笑)、色はピンク。歩行するのではなくジャンプして移動するのだが、この動きが非常に気持ち悪い。等身大のこいつが夜道で追っかけてきたらすげー怖いと思う。ちなみにバンダイから発売されたプラモデルのパッケージは商標の関係か「レコンタイプ」という名称で表記されている。

シュトロハイム(cv.福士秀樹)
地球軍ローデン艦隊に所属するパイロット。「はっはっは、おじさんに任せておきたまえ」どかーん!

ジワイメルウ基地
ベルウィック星にある地球軍基地の名称。名前の由来が「うるめいわし」とは恐れいりました。

すがい優
旧シリーズ放送当時にコミックボンボン誌にてバイファムのマンガを描いておられた方。ご本人には申し訳ないが、絵柄は卒倒するくらい似ていなかった。

スコット・ヘイワード(cv.鳥海勝美)
13人の中では最年長(15歳)でキャプテン役。しかしキャプテンとはいえ実際には倉庫でエロ本を読んだり、気絶したクレアの胸に手を突っ込んだりとやりたい放題であった。しかも新作ではククトニアン難民保護組織の女性に誘惑されるというこの上なくオイシイ役どころ。旧作キャラの誰か一人に生まれ変われるとすれば筆者は迷わず彼をチョイスする。なおOVA3巻で誕生日を迎えているため、第26話以降は16歳という計算になる。

ズゴッホ
ククト軍のARV、識別コードARV-H。ゆでると赤くなりそうだが、食べるとむっちゃマズそうである。殻も硬そうだし。

スターダスト
別名ベルウィックボタル。その名の通り地球のホタルによく似た虫。一週間しか生きられないが、生きている間にクレアの手に留まれたのだから一週間で死んでも悔いはないはず、と筆者は推測する。

スリングパニアー
バイファムらRVが大気圏内で行動するための支援パーツ。本篇では第29話でロディ達がローデン艦隊の補給物資の中からこっそり入手した。スポンサーの要望による突然の登場だったことはよく知られており、制作サイドの精一杯の皮肉か、収められたコンテナには「BANDAI」のマークがデカデカと書かれていた。また、大気圏内用の装備であるにもかかわらず、舞台が宇宙に戻ってからもどさくさに紛れて装着していた。基本的には直進動作にのみ有効なデザインのはずなのだが。

洗濯屋シャロン
地球に戻ったシャロンが主演したといわれる映画。「いかがわしい題名」と表現されていたが、まさにその通り。ぜひ中身を見てみたい。

総集編
旧作は全46話であるが、その中には総集編が2話(第24〜25話)含まれている。これは放映時間帯が夜7時から夕方5時(※地域により異なる)へ移動したことによるつなぎの措置で、この回はそれまでで最も高い視聴率を記録したそうである。当時はいつ放送が打ち切られるか分からずスタッフはストーリーの組立てに大変だったらしいが、その中からミューラアのエピソードやククトの少年少女との出会い、そしてあの感動的な最終回のラストが生まれたのだから本当にすごいことである。なお、本篇以外の総集編としてはOVA1〜2巻、ドラマ篇1、そして「13」の第1話など数種類のバージョンがあるので、見比べてみると面白い。


外池省二
文芸担当のスタッフ。最終話の紙飛行機のアイデアを考え出されたことでファンの間では有名な方。新作「13」では脚本を担当。


■タ行


タウト星
ククト星の衛星。巨大な岩石の回りにシールドを取り付けた構造なので、正確には人工衛星ということになる。ラレドから地球人捕虜がここに収容されていると聞いた13人はまっすぐここを目指して旅を続けたが、到着したときには既に捕虜はククト星に移された後であった。第30話で敵味方を巻き込んで大爆発し、使用不能となった。ちなみに新作では新設定の「旧タウト星」が登場したため、こちらは言わば「新タウト星」ということになる。

タウト星通訳(cv.西川幾雄)
第27〜28話に登場。印象だけでいうと全バイファムキャラの中でもピカイチで、第39話に登場したガンテツと並び熱狂的なファンを持つ(嘘)。アフレコの際も周りの声優さんが笑いをこらえていたらしい。別名「のうみそくーるくーるのおっさん」。

TAO
旧作のオープニング、エンディングを歌っていたグループ。のちにグループ名を変えて「機甲界ガリアン」の主題歌を担当している。

滝沢久美子
ルチーナ役の声優さん…でありながら実は序盤ではケイトさんの声も兼ねておられ、両者が会話するシーンでは二重ダビングでしのいでいたらしい。こんがらがってルチーナの声でロディを誘惑したり、ケイトの声で「キョエーッ!」と言ったりするとちょっと怖い。

地上漂流
第31話でククト星に降り立ってからは銀河漂流ならぬ「地上漂流」となり、子供たちは親たちがいる収容所を目指してククトの荒野を旅することになる。以降第43話までは通称「ククト星篇」もしくは「地上編」として、ククト人の少年少女4人組との出会いや、各カップルがくっつくきっかけとなる傑作エピソードが続出する。

茶畑三男
選曲担当のスタッフ。旧シリーズからOVA、さらには今回の新作「13」でも録音・選曲を担当。一般には目立たない存在だが、シリーズを通して見た時この方の功績は大である。

中尉(3話)(cv.山田俊司)
クレアド星のステーションを出港したジェイナスに乗り組んでいた軍人。艦長が死亡したためジェイナスの指揮を執っていたが、第3話でバイファムで敵艦に特攻し、戦死。第3話では実質的な主役を務めながら名前すらない可哀想な人。ちなみに回想シーンでは美人の奥さんとマルロ似の息子が登場した。

つばさ
OVA4巻の新オープニング。唄うは白鳥座。

ディルファム
地球軍の地上用ラウンドバーニアン。ガンダム世界におけるGMと同じ役回りである。シュミレーションでウグに撃ち抜かれたり、ケンツやフレッドが乗って暴走させたりといいところなし。顔のデザインもすごくザコメカっぽい上カラーリングもミリタリー風であるなど、なかなかいい味を出している。

ディロム
ククト軍のARV、識別コードARV-L。主にディゾの支援RVとして第39話と第43話に登場。動いていればそれなりにカッコよさそうなデザインだが、本篇中では歩く以外の動作をしなかったので詳細は一切不明。顔はミドレンジャーとそっくりだが、東映にバレるとまずいので口に出してはいけない。

ディゾ
ククト軍のARV、識別コードARV-M。旧作唯一の変形メカで、第39話においてガンテツの愛機として登場。メガバズーカランチャー…もとい強力なビーム砲を持つ。スポンサーの要望によって無理矢理劇中に登場させられたことは知る人ぞ知る事実だが、結局プラモデルは発売されなかった。一体なんだったんだろう。

デュボア(cv.原えりこ)
サライダ博士の助手を勤めるククトニアンの女性。フルネームは「グレダ・デュボア」。最終回でコロニーに向かうカチュアの保護者役となった。ちなみにキャラデザインの段階では「カチュアの姉」というイメージだったらしい。声はシャロンと同じ原えりこさん。

デュラッヘ
ククト軍のARV、識別コードARV-I。ミューラアの専用機で、他のARVと違いかなり人型に近いフォルムを持つ。地球軍のRVを参考にして設計されたためと設定資料にはあるが、この辺はスポンサーの要望によるものと思われる。第39話で撃破されたにもかかわらず第44話では何事もなかったかのようにひょっこり再登場し、視聴者の度肝を抜いた。

トゥインクルヘッド
ウェアパペットの一種。シンプルなデザインなので、10秒で絵が描ける。是非お試し頂きたい。

トゥランファム
第3クールから登場した地球軍の新型ラウンドバーニアン。カラーリングは青。複座式のコクピットに加えてポッドに翼が付くなど、ククト星篇冒頭での3人旅(ロディ、カチュア、ケンツが本隊からはぐれて行動する第31〜32話のこと)を前提とした設定が採用されている。本篇ではローデン大佐によってジェイナスに搬入された。第42話では迷彩タイプも登場したが、これは当時プラモデルで展開されていたガンダムMSVシリーズの影響大。脚部にはバイファムらと異なりスカートが付いているが、下から見上げるアングルに興奮してはいけない。

ドギルム
ククト軍のARV、識別コードARV-G。タイムボカンシリーズに出ていれば「キノコメカ」という名称が付与されたと思われるナイスなデザイン。本篇内ではいわゆるやられメカでいいところまったくなし。第30話の大気圏突入時にはドッキングカーゴにしがみついて視聴者へのなりふりかまわぬアピールを展開したが、あっけなく燃え尽きてしまった。

毒虫
第31話に登場したククト星の生物。背中から生えている足といい、青と赤のまだら模様といい、いかにも毒を持っていそうなデザインである。

冨田耕生
声優さん。シリーズ当初はナレーター、後半では主にアイゼルを演じたが、実はクレアド軍准将やバーブランド大佐、ベロア大佐などシリーズ当初のゲストの軍人はみんなこの人が声を当てている。バーツの父もこの人。

富永みーな
クレア役の声優さん。本放送当時はマスコミへの露出度が非常に高く、ファン獲得に大いに貢献した。のちのパトレイバーの泉野明役が有名だが、実はずっと昔「ウルトラマンレオ」に子役としてレギュラー出演しておられたらしい。新作「13」にあたっては「バイファムニュース」においてキャスター役を務めた。

鳥海勝美
スコット役の声優さん。ご本人も役柄と変わらぬテンションの持ち主…というより、ご本人に合わせスコットの役柄がシリーズ後半徐々に変化していったというのが真相のようである。バイファムの前は俳優として「金八先生」に出演しておられた過去もある。LD特典の声優座談会では「スコットをやったことで性格的に落ち着きが出てきた」と自らおっしゃっておられたが、「どこがやねん」とツッコミを入れたファンはLD購入者の8割を超えるらしい(嘘)。


■ナ行


7階の通路
第18話ではジェイナスの7階通路が落書きコーナーとしてマルロとルチーナに開放されたが、その直後の第21話ではブリッジの床に2人が落書きしているシーンがある。ジェイナスの中なら多少手荒なことをしても警察も来ないし、小さな子供をしつけるなら今のうちである。

707号
OVA4巻、ケイトはククト軍に捕まっていた際このコードナンバーで呼ばれていたことになっている。なお、ケイトさんがあれやこれやの方法で拷問を受けているシーンを想像してワクワクドキドキしてはいけない。

難波克弘
ロディ役の声優さん。当時現役の高校生で、バイファム声優陣の中では絶大な人気を誇った。オーディション当初はスコット役の予定だったが、最終的に主役であるロディの地位を射止めたという裏話がある。ちなみにアニメの声優としての活動はほとんど行っておらず、現在はアメリカでコンピューター関係の仕事をされているそうです…と書いている最中になんとご本人にアクセス頂けるとは。有り難うございます。(この項のみ98年6月現在)

西島克彦
スタジオ・ライブ所属のアニメーター。シリーズ中屈指のメカ・アクションである、バイファムとガッシュの格闘戦(第17話)を描いた人(おかげでガッシュのプラモデルの売り上げがアップしたそうである)。バイファムが縁となってのちにスタジオ・ディーンに移籍し、「うる星やつら」などの作画で活躍した。ムチムチした女の子を描かせたらこの人、ということにしておこう。

23話打ち切り話
低視聴率のためゴールデンタイムから夕方5時への放映枠移動があった旧シリーズだが、その前には打ち切りを想定して第23話を最終回とするシナリオが完成していたらしい。なんでもローデン大佐のもと子供達がタウト星で両親に再会してハッピーエンドという話だったそうで、そうなると感動も何もあったもんじゃない。放映延長になってつくづく良かったと思う。

ニュートロンバズーカ
ウェアパペットが使用する巨大なビームガン。第20話でケンツがこれを用いて敵の中継ステーションを破壊した。何故この武器をジェイナスに取り付けずウェアパペットに持たせるのかというと、船に取り付けて発射すると反動で船が設定航路から逸脱するからだそうである。ちゃんとSF考証に基づいていたんですな。

ネオファム
地球軍の宴Eンドバーニアン。劇中ではバーツが搭乗。番組中はバイファムのひとつ前の主力機種ということになっているが、もともとは主役メカであるバイファムの没デザインだったらしい。赤と白が基調となったおめでたいカラーリング。成人式とかで一台ずつ配布すると記念になってよい。


■ハ行


ハイコンプリートモデル
当時バンダイが発売していた完成品モデル。ダイキャストを用いたプラモデルといった体裁で、バイファムを始めガンダム、エルガイム関連の商品が発売されていた。87年のZZガンダムを最後に生産終了。バイファムのシールドまできちんと立体化されたのはこのシリーズのみ。

バイファム
本篇の主役メカ。番組開始時における地球軍の最新鋭機で、数機がジェイナスに配備されていた。本篇でのメインパイロットはロディだが、他にもケンツ、フレッド、スコットらが搭乗している。ロディの乗るバイファムは腹部に「7」の数字が書かれ、バイファム7と呼称される(主題歌内に「Welcome home,VIFAM7」のナレーションあり)。番組中には中尉の搭乗した「1」番、ケンツの搭乗した「8」番など他の番号のバイファムや、スコットが搭乗した黄色いバイファムなどのカラーバリエーションも登場した。

バイファムの顔
バイファムの顔正面にある影みたいな部分はいったい何なのか、最初はけっこう不思議がられた。有力なのはカメラの影という説だが、結局その正体は明かされないまま。デザイン的にはあれがなければガンダムのGMとそっくりになってしまうので、ああなったのも分からないではない。初期設定には決定稿とは逆に影が上からぶら下がったデザインもある。

バイファム・ニュース
バイファムのレコード発売元のワーナーパイオニアが発行していたB5サイズの情報誌。本放送中月1回のペースで発行され、その後誌名を変えつつ4年あまり存続した(詳細は不明)。主要レコード店で無料配布される一方、手数料分の切手を送ることで直接手に入れることもできた。音楽集番外編でこれの復刻版が特典についていたことでも知られる。

白鳥座
OVA4巻のテーマ曲「つばさ」「ドリーミィタウン」などを唄うグループ。メンバーは佐田怜子(さだまさしの妹)とあべめぐみ、 高比良豊、土井晴人の4人。バイファムの音楽を手掛ける渡辺俊幸氏がアレンジャーをつとめている関係で主題歌に起用されたらしい。

バザム
ククト軍のARV、識別コードARV-C。他のRVと異なり基本的には偵察専用。カメラアイを使って建物の中を探索することができるが、迷子になっていたルチーナを発見できなかったくらいだから大したことはない。

8ビット
オープニングの最初に登場するコンピューターの画面はなんと8ビットの映像。今となってはスーパーファミコン以下である。まあ、当時は「カセットビジョン」とか「ぴゅう太」の時代だし。

バーツ・ライアン(cv.竹村拓)
14歳。劇中では主にネオファムに搭乗。一見ツッパリ風のキャラクターなので主人公ロディのライバル役として張り合うのかと思ったら、意外とおとなしいキャラクターであった。物語中盤で死ぬ案が出ていたことは有名。ちなみにクラッシャージョウと同じ声(竹村拓氏)である。

バーニア
大河原邦男氏によるラウンドバーニアンのデザインはガンダムで得たノウハウが十分に生かされており、全身に取り付けられたバーニアを用いて姿勢制御を行うバイファムの姿にメカファンは大喜びした。ラウンドバーニアンという名称ももともとはこの言葉が原型である。

バーブランド大佐(cv.冨田耕生)
クレアの父親で地球連邦軍の軍人。第3話ラストで一瞬登場した後第42話で地球人捕虜に混じって再登場するが、そのあまりの変貌ぶりに視聴者は誰も同一人物だと気付かなかった。フルネームはマーティン・バーブランド。

「パパにあえる ママにあえる」
番組中即興で作られ、第42話でマルロやルチーナらが歌う曲。「今日は晴れの日いい日だぞ いもむしさんも おけらさんも こうらぼししよう」という分かったような分からないような歌詞が魅力(作詞は植cプロデューサー)。限定シングル「バイファム・セット」に収録されたのが当時唯一の公式な音源(その後CD-BOXにも収録)。JASRACに登録されているかどうかは不明。

パペットファイター
ウェアパペット(オールオーバー)を着たまま乗り込むタイプの地球軍の戦闘機。劇中では主にマキやケイトが搭乗したほか、第23話ではローデン大佐もこれに搭乗して出撃した。ミサイルを多数装備しておりRVの援護が主な任務である。しかしミサイルを撃ち尽くすとあとは必死こいて逃げるだけというちょっと情けないメカ(一応先端部にビーム砲はついているが)。ちなみにメカデザインは永野護氏。

羽村京子
マキ役の声優さん。現在は結婚して声優を引退されているそうだ。

原えりこ
シャロン役の声優さん。シリーズ終盤はデュボア女史の声も当てている。

バンガード
地球連邦軍の駆逐艦、艦長はギャラクレー。第45〜46話に登場してジェダとの和平会談の場となった。子供達のわがままで主砲に異物(紙飛行機)を詰め込まれた実にかわいそうな艦である。ちなみに駆逐艦レーガンと同じカールビンソン級でデザインはまったく同じ。

バンツ将軍
ケンツが憧れる軍人。レッドベアー小隊の関係者と推測される。

バンダイ
スポンサーの玩具メーカー。バイファム放送当時はガンダムMSVシリーズがちょうどネタ切れになった時期ということもあり、ポリキャップを採用したバイファムプラモを大々的にシリーズ展開した。しかしARVシリーズがまったくといっていいほど売れなかったことと、翌年ガンダムの続篇「Zガンダム」がスタートしたこともあってラインナップは中途半端なものに。せめてジェイナスくらいは商品化して頂きたかった。

バンダイビジュアル
バンダイの関連会社で、TVシリーズのビデオの発売元。なお、OVAについてはワーナーミュージックジャパンが発売元である。

ピーピングトム
無人偵察機。ジェイナス格納庫左右に突き出た円筒形の部分に収納されており、ベルウィックの第2ステーションやタウト星の探索に活躍した。別名「覗き屋トム」。スコットがこれを改造して風呂場を盗撮していたことは有名(嘘)。

160センチ
ラウンドバーニアンは基本的に大人用に設計されているため(当たり前)身長が160センチ以下だと操縦することができない。物語中では身長が160センチに満たないフレッドやケンツが操縦ペダルに高ゲタをはかせて出撃するシーンがあるが、本放送当時に筆者は身長がちょうど160センチで(中学1年)、番組中の設定を知って非常に喜んだのを覚えている。

平野靖士
脚本家。ストーリー中心の星山氏に対してエピソード中心のシナリオを執筆されているケースが多く、有名な第21話での蒙古斑事件(※エロ本事件については星山氏が原案らしい)を始め、シリーズ後半では36話・41話・44話など印象的なエピソードでの担当が目立つ。

プラモ狂四郎
昭和57年からコミックボンボンに連載されたプラモデルマンガ。ガンダム世代に多大なる影響を与えたマンガとして有名だが、バイファムも数話にわたってプラモ狂四郎こと主人公・京田四郎の愛機として活躍している。単行本では第7巻(愛蔵版では第5巻)に登場。

フレッド・シャッフル(cv.菊池英博)
主人公ロディの弟。10歳。コンピューターを器用に使いこなしたり、兄の代わりにバイファムに乗ったりとけっこう活躍しているのだが、第1話のおもらし事件の印象があまりに強烈だったために他のエピソードがなかなか思い出せない。当時12才(!)だった声優の菊池氏の声変わりにより、番組終盤は声が変わってしまっている。

フローティングタンク
ククト星篇に登場したククト政府軍の新型メカ。マルロに「ばってん印のへんな飛行機」と言われた通りX型のデザインであり、4本の足にRVを搭載して飛行することができる。本篇ではまったくいいところがなく登場するたびに撃墜されていた。まだXU23aのほうがマシな気がする。

ベルウィック星
イプザーロン系の惑星。クレアド星より先に地球人が入植していたが、クレアド星とほぼ同時期にアストロゲーターに攻撃されて住民は避難を余儀なくされた。ちなみに13人の中ではバーツだけがここの出身(カチュアとジミーもかな?)。

ベロア大佐(cv.冨田耕生)
第5話で登場した、ベルウィック星ジワイメルウ基地の司令官。いかにも職業軍人といった感じで、子供達を救助するよう要請したクレークにパイロットを手配した。たった1話だけの登場にもかかわらず名前がある珍しいキャラ。第3話で特攻した中尉に呪われるに違いない。

ペンチ・イライザ(cv.秋山るな)
10歳の少女。シリーズ中は本を読んだり詩を作ったりと文学少女的な一面を見せていたが、のちのOVA第4巻ではキャラクターが完全に暴走し、所かまわず「後で私の書いた詩を差し上げるわ」と迫るただの危ない少女に変貌していた。キャラがひとりで動き出した悪い見本なので気をつけたい。

ボギー(cv.秋山るな)
ジェイナスのメインコンピューター。第33話での子供達との別れのシーン、そして第43話で無人のジェイナス船内に警報を流すけなげさは視聴者の涙を誘うが、後日談のOVA1巻では子供達と一緒に連れていってもらえなかったことを愚痴る怪しげなコンピューターに生まれ変わっていた。ファジィ機能搭載。

星山博之
原作者。バイファムの物語は基本的に監督の神田氏とこの星山氏によって組み立てられている。ストーリーの転換となるポイントの回では脚本を担当されており、「ストーリーの星山氏、エピソードの平野氏」という分類が分かりやすいかも(ちょっと乱暴かな?)。サンライズだけでなく多くのアニメ作品で脚本を手掛けられているが、一般にはファーストガンダムのメインライターとして有名である。

ホダカ
ヘルメス級外宇宙練習艦の1番艦。2番艦であるジェイナスとは同形の兄弟艦ということになる。イプザーロン方面には配備されておらず、劇中には登場しなかった。第22話にて名前のみ登場。

ポッド
バイファムらRVのコクピット兼脱出カプセル。単独での戦闘能力も有しており、劇中では第27話でロディがタウト星の守備隊と戦うシーンが登場した。ちなみにトゥランファムのものは複座式かつ翼が付いており、他のRVのものとは互換性がない。


■マ行


毎日放送
旧シリーズの放映キー局。当時は放映時間帯を変更したことでファンの抗議が殺到したが、今となっては打ち切りが回避されたことを喜ばなくてはいけない。

マキ・ローウェル(cv.羽村京子)
13歳。帽子ください。あと、パジャマも。

マヌス方面軍
ククトのコロニー守備隊の名称。地球人科学者エリナ・カーブ(ミューラアの母)を救助した部隊として、サライダ博士とロディの会話(第40話)の中に名前が登場した。一文字間違うとヤバい言葉になるので正確に発音したい。

マルロ・ジュニア・ボナー(cv.佐々木るん)
4歳。本篇では全く目立っていなかったので、ここでも目立たないようにコメントは書かないでおく。ちなみに「マルロ・ボナー」は父親ではなくおじいさんの名前。

ミセスロビンソン(cv.佐久間なつみ)
ロディたちがクレアド星で通っていた学校「ロビンソン・スクール」の代表者。学校に自分の名前をつけるくらいなので相当地位の高い人と思われるが、第2話であっけなく死亡(というか行方不明)。容姿は「北斗の拳」に出てきたハート様に似ている。「ひでぶっ!」

みんだなお
アニパロマンガ家。「眠田直」と書く。当時アニメックを中心にバイファムのパロディ4コマ「スパークリング・バイファム」を描いていた。個人的には、毒虫にかまれたロディがカチュアに血を全部吸い出されてミイラ化するネタに大笑いした記憶がある。ちなみに最近は岡田斗司夫氏とコンビを組んでいることが多い。

ムーヴ
挿入歌「君はス・テ・キ」「THE ASTRO ENEMY」を唄っていたグループ。アのグループ名でリリースされたのは前述の1枚だけであり、メンバー構成などグループについての一切は謎である。

メニア
第36話に登場したククト星の動物。リスに似ている。リスモドキ。

メル(cv.古田美保)
ククトニアン少年少女4人組の紅一点。好きです。付きあってください。

メルの父親(cv.稲葉実)
メルに抱きつかれたうらやましい人。替わってください。


■ヤ・ラ・ワ行


矢立肇
バイファムのストーリーの原案者。さぞかしすごい人と思いきや、実はこの名前は日本サンライズ(現・サンライズ)共通で用いられるペンネームであって、こういう人は実際に存在しない。50年くらいしてからガンダム、バイファムの真の作者矢立肇!とかいって「知ってるつもり!?」に出てきたら非常に嫌である。

ユウ(cv.西宏子)
ククトニアン少年少女4人組の中で最年少(6歳)の少年。13人のキャンプから食事を奪おうと草木を身にまとって接近したり、釣った魚に川に引きずり込まれたりと4人の中では最もエピソードの多いキャラ。はっきり言ってマルロよりよっぽどキャラが立っている。ガイは実の兄。

優先度AAA
通信の重要度を示す表現で、AAA(トリプルエー)は最優先であることを示す。「優先度AAAにて発信」のように使う。

ラウンドバーニアン
登場するロボット(ラウンドバーニアン、略称R.V)は、大河原邦男氏のデザイン。時期的には「ガンダム」と「Zガンダム」の間だけあって、Z以降につながる実験的なデザインがなされている。敵メカのデザイン(光る単眼、露出した動力パイプ)とかネーミング(「ウグ」とか)はガンダムの影響大。また、劇中に登場するラウンドバーニアンは敵・味方とも純粋な量産兵器であり、主役メカのバイファムも例外ではないという設定が当時は新鮮だった。

ラレド(cv.藤城裕士)
ククトニアンの反政府主義者。第14話に登場。大怪我をしてジェイナスに救助され、カチュアの秘密やタウト星についてケイトに教えた。この人がいなかったらおそらくジェイナスは航路を変更せずにまっすぐ地球へ向かっていたと思われる。第40話冒頭のジェダのセリフにより、かつてはジェダ達と行動を共にしていたことが判明した。いくら父の面影があるとはいえ、なぜペンチにあそこまでモテたのかは不明。

リスダヌキ
ククト星などに生息する原住動物。ただのチョイ役かと思われたが、OVA3巻では見事にキーマン?となった。その後どうなったかは不明だが、腹を空かせたジミーの胃袋に収まったという説が有力。

リフレイドストーン
クレアド星で発見された謎の石板。クレーク博士がクレアド星でこれを軍准将に見せるところから物語は始まる。その実体はククトニアンが設置した植物再生装置だが、ククト側のコンピューターを狂わせる機能も持っている。本篇ではクレアド星とククト星において、設置が確認されている。元ネタは勿論「2001年宇宙の旅」のモノリスで、劇中では「石板」「遺跡」「再生装置」「ガーディアン」など様々な名称で呼ばれた。

ルチーナ・プレシェット(cv.滝沢久美子)
マニアの間で人気を博したピンクの髪の少女。13人の中ではマルロと並び最年少の4歳で、第45話では誕生日を迎えて5歳になった。ファンの間ではロディとくっつくのではと冗談半分で噂されたが、実は初期設定のキャラ紹介文中にちゃんと「のちにロディにあこがれる」と記されている。ちなみにアダルトタッチで大人に変身したりはしない。

レーガン
地球軍第3方面艦隊の旗艦。放映中は当時のアメリカ大統領のネーミングをそのまんま取り入れた名前としてちょっと話題になったが、現在では全然違和感がなくなってしまった。時の流れとは恐ろしいものである。なお、のちに「13」に登場した同型艦の名前は「カーター」。

レーザーディスク(LD)
旧シリーズのビデオは98年の新作にあわせて発売されたが、シリーズ全話を収録しスLDは94年にタキ・コーポレーションから発売されている(上下巻)。これでしか見ることができないスタッフ&声優座談会が貴重である。94年に発売された合計1万セットは完売し、98年に再プレスされた。

レッドベア小隊
地球軍のエースパイロット部隊の名称。ケンツはこれに憧れてウェアパペットの肩にこのシンボルマークを描いていたが、シャロンによって可愛く描き直されてしまう。一見素人っぽいが結構センスのいいイラストであった。

ロディ・シャッフル(cv.難波克弘)
主人公、14歳。フレッドの実の兄である。バイファムの専属パイロットだが別にエリートとかニュータイプとかではなく、そのことはバイファムという作品の性格をよく表している。当初のキャラクター設定が子供っぽすぎたために第26話以降はキャラクター表が新規のものに差し替えられたのは有名な話。第1話と第46話(最終回)を比べて見ると、そのあまりのキャラの違いに愕然とさせられる。

ローデン大佐(cv.仲村秀生)
地球連邦軍の指揮官。第22話でタウト星に向かおうとしているジェイナスにコンタクトを取り、すったもんだの末RVトゥランファムや生活物資を補給してくれた(新作「13」ではこのエピソードには大幅な改変が加えられている)。第30話でタウト星の爆発に巻き込まれて行方不明となるが、その後ククト軍に洗脳されて頭をハゲにされ、第43話でアイゼル将軍という名前で再登場した(ウソなので本気にしないように)。

ワーナーパイオニア
レコード会社。現・ワーナーミュージックジャパン。バイファムによってアニメ音楽に参入して大成功を収め、今日に至る。OVAの発売元であり、本放送当時に小冊子「バイファム・ニュース」を発行していたことでも知られる。現在はレコード会社の中で唯一といっていい自社のホームページのない会社(1998年現在)。

渡辺浩
スタジオライブ所属の作画スタッフ。第1〜2話や第13話で作画監督を務める一方、アニメ誌にバイファムのイラストを多数発表し、ファンも多い。バイファム以外ではミンキーモモやガラットのメインスタッフとして有名。すでにスタジオライブから独立しておられるため、今回の「13」には参加されなかった。「わたなべひろし」と平仮名で表記するケースもあり。

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