▼キャラ図鑑
■ルチーナ・プレシェット

当時をよく知る方ならご存知だと思いますが、放映開始前にいちばん話題になっていたキャラクターといえばこのルチーナでした。芦田氏本人が「モモのそっくりっ子」みたいな発言をしたのが引き金になったような記憶がありますが、髪の色も一緒でしたし、当時芦田氏の代表作といえばモモでしたから、ある程度そちらのファンを取り込むための発言だったんだろうな、と今になって思ったりもします。
そんなわけで放映前からマニア受けしていた彼女ですが、物語が始まるとけっこう気の強いキャラであることが分かって、ファンはサーッと引いていったような(笑)。当時もそういう「気が強いのでイメージと違う」みたいな論評がありましたけど、マルロとバランスをとるためにはああいうキャラにするしかなかったんじゃないですかね。あと第7話でバザムに追いかけられてパンツを見せまくるシーンがあり、当時のアニメ誌はやたらとその映像を紹介してましたけど(笑)、あれも含めてやはり話題作りのためのキャラだった間は否めないですね。もうちょい彼女のキャラを生かしたエピソードがあればよかったような気もしますが、このへんは「13」のラピス篇で多少溜飲が下がったかなという気がします。
シリーズ後半はクレアの引き立て役になったりしてめっきり影が薄くなりましたが、最大の見せ場と言えばタウト星収容所に書かれた両親のメッセージを見て大泣きするシーンでしょうか。最終話でマルロが両親と会話するシーンと合わせて、このへんはスタッフも丁寧に描写していたと思います。
余談ながら、設定資料の初期稿では「のちにロディにあこがれる」ことになってるんですよね、彼女。程度はともかくとして、劇中で実現していればエライことになるところでしたね。
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