▼キャラ図鑑
■マキ・ローウェル

筆者はもともと女性キャラの中ではクレアのファンなんですが、仮にバイファムという作品を今初めて見たとしたら、たぶんマキのファンになるんじゃないかなあと思います。ちょっと引いてサポートに徹するところとか、芯は強くて行動力もあり、それでいて感受性が豊かな部分も持ち合わせていたり。「行動力がある」を体現したかのような動きやすい衣装もポイントですね。なかなかグー。
では、なぜ本放映当時にマキに目が行かなかったかというと、これはひとえに物語序盤のマキが「男勝り」の意味を取り違えて描かれていたからに他なりません。第3話でケンツに喧嘩をふっかけるシーンなんか、明らかにキャラ設定の「男勝り」を勘違いした例ですもんね。単にガサツで暴力的なだけのキャラに見えてしまって、私はあれで完全に引いてしまいました。正直言って非常に苦手なタイプのキャラの一人でしたね。
が、さすがに物語序盤の彼女についてはスタッフもやりすぎたと思ったのか、物語が進むにつれきちんと「快活な女の子」らしい描写が目に付くようになり、そして第34話のあのシーン。かなりファン受けを狙った演出だったのは事実ですが、脚本レベルではかなり計算づくのエピソードだったと思いますし、あのシーンがあったことでマキというキャラクターがいっそう引き立ったのだと思います。惜しむらくは彼女を主役に据えたエピソードが(13を含めても)存在せず、いま一歩掘り下げて語られることがなかったことでしょうか。ま、それも含めて魅力のひとつではあるとは思いますし、いずれにせよ13人の中では欠かせないキャラクターなんじゃないかなと思います。
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